2014年4月1日、茨城県取手市にサイクルツリーを採用した次世代型駐輪場「サイクルステーションとりで(CST)」がオープンしました。取手駅前の再開発にともなって閉鎖される3カ所の市営自転車駐車場を統合した、総収容台数873台の駐輪場です。この内サイクルツリーの収容台数は456台で、一時利用者向けの自走式を組み合わせた複合式となっています。
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CSTは取手駅・西口を下りて徒歩1分。高架によって車道と区別された歩行者専用のペデストリアンデッキ(自転車は通行できません)によって西口と結ばれ、駅利用者の利便性を図っています。写真左奥の方向にCSTがあります。
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ペデストリアンデッキを歩くとCST3階の広場に到着します。建物は鉄筋コンクリートの地上3階、地下1階で、スタイリッシュな外観が特徴的です。奥には地上円筒型のサイクルツリーが、自転車を上下に運ぶ様子をガラス越しに見ることができます。
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道路に面したCSTの反対側に回ると路面駐輪場があります。取手駅とそこに停車する関東鉄道の車両が見えます。
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エレベーターは自転車の乗り入れができます。その奥にはスペースを広く取ったトイレもあり、障害を持った方やおむつ替えなどでの利用が可能です。
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ペデストリアンデッキから見た、夜間のCSTです。利用スペースには照明を設置して快適に利用できるよう配慮しています。防犯カメラも設置されているので、夜の利用も安心です。
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3階は広場になっていて、シンボルツリーの周囲には訪れた人々が休憩できるベンチが設置されています。CSTはコミュニティサイクルのキーステーションとしての活用も考えられています。広場から駐輪場へはエレベーターや階段でアクセスできます。
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CST1階のエントランスです。自転車を利用される方はこちらから乗り入れます。道路に向かってわかりやすく看板が設置されているので、自転車を利用している場合でもすぐ目にとまります。アクセスを考えた設計です。
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入庫はこちらから。自転車は施錠をせず所定の位置にセットします。故障やトラブルの原因になりますので、自転車には傘などの荷物を残さないようにご注意ください。なお、CSTのサイクルツリーは事前の契約が必要な定期利用者向けの設備です。利用に際しては自転車に小型のICタグを装着します。
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ICカードリーダにカードをかざして入庫ボタンを押せば、後はすべて自動です。自転車の前輪を大きな洗濯ばさみのようなホルダーで優しく挟み込んで、確実に固定したまま保管場所へと運んでくれます。出庫も簡単です。ICカードリーダにカードをかざすだけで、入出庫口まで自転車をもってきてくれます。
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サイクルツリーの入庫・出庫にかかる時間は1台につき平均で約25秒ととてもスムーズです。忙しい通勤・通学時間帯でもお待たせしません。
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CSTのサイクルツリーはガラス張りの地上円筒型なので、内部の動きが手に取るようにわかります。機械のスムーズな動きにきっと驚くはずです。
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街の景観にマッチしたスタイリッシュな駐輪場です。
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取手駅からペデストリアンデッキで結ばれたCST。通勤・通学やお買い物など、駅まで自転車を利用する多くの方に利用されています。
事業者 | 取手市殿 |
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所在地 | 茨城県取手市内 |
供用開始年 | 2014年 |
基数 | 2基 |
総収容台数 | 873台(機械式456台、自走式417台) |
利用方法 | 定期利用(機械式) |